秋の気配が深まり、心地よい風が吹き始める季節は、結婚式を挙げるおふたりにとって特別な時期です。自然の色彩が美しく移ろうこの時期には、温かみのある深い色合いや、実ものを取り入れた季節感あふれるアレンジメントが人気を集めています。結婚式の準備を進める中で、どのようなウェディングブーケを持とうか、会場をどのような花々で飾ろうかと想いを巡らせている方も多いのではないでしょうか。

東京都豊島区目白の紅茶やワインを楽しめるお花屋さん、BEAR & BLOOMです。当店では、おふたりの想いや会場の雰囲気に寄り添ったオーダーメイドのウェディング装花やフラワーギフトを手がけています。結婚式という人生の節目において、空間を彩る花々は、おふたりの個性やゲストへの感謝の気持ちを伝える大切な役割を担っています。今回は、秋から冬にかけての結婚式におすすめの旬の花材やブーケの選び方、会場装花のトレンドについて詳しくご紹介します。

秋のウェディングを彩る旬の花材とブーケの選び方

秋婚のウェディングブーケには、この時期ならではの旬の花を取り入れることで、季節感をぐっと高めることができます。秋の代表的な花材といえば、大輪で存在感のあるダリアです。深みのある赤やボルドー、華やかなオレンジなど色彩が豊富で、一輪入るだけでもブーケ全体の表情をドラマティックに引き締めてくれます。

近年、特に注目されているのが、ウェディングブーケにテラコッタカラーのダリアを合わせるスタイルです。落ち着きのあるオレンジブラウンのテラコッタは、純白のウェディングドレスにも自然になじみ、どこか洗練された大人っぽい印象を与えてくれます。テラコッタカラーを中心に、くすんだピンクやベージュのバラ、ブラウン系の小花をグラデーションのように組み合わせることで、奥行きのある美しいブーケに仕上がります。

また、秋の風情を漂わせるふわふわとしたパンパスグラスをウェディングブーケに取り入れるアレンジも、秋の定番として定着してきました。羽毛のような柔らかな質感を持つパンパスグラスは、ボヘミアンな雰囲気やナチュラルなガーデンウェディングにぴったりです。ドライフラワーのような風合いを持ちながら、生花のみずみずしいダリアやカラー、ランなどと組み合わせることで、クラシカルにもモダンにも表情を変えてくれます。

秋の結婚式では、ドレスだけでなく和装を選ばれる方も多くいらっしゃいます。秋の結婚式で和装を着用する際、髪飾りに生花を選ぶなら、季節に合わせた種類の花を取り入れるのがおすすめです。白無垢や色打掛には、小ぶりのダリアやピンポンマム、スプレーマムといったキク科の花々がよく似合います。さらに、秋に色づく紅葉した枝ものや、ヒペリカム、シンフォリカルポスといった小さな実ものを添えると、和装の重厚感に可憐なアクセントが加わります。生花ならではのみずみずしさと自然な色香は、お顔まわりをパッと明るく見せてくれる魅力があります。

季節が移り変わる11月から12月にかけての結婚式では、ブーケの花材選びも秋から冬への移ろいを感じさせるものへと変化していきます。晩秋から初冬にかけては、アマリリスやカラー、クリスマスローズなどが咲き始め、深い森を思わせるエバーグリーン(針葉樹のグリーン)やコットンフラワー、マツカサなども手に入りやすくなります。深紅のバラやダークパープルのカラーに、シルバーがかったユーカリや針葉樹を合わせると、冬の訪れを静かに祝うような、ノーブルで温かみのあるブーケに仕立てることができます。

ブーケの形にもこだわりたいところです。王道のラウンドブーケは愛らしく端正な印象を与えますが、茎を自然に束ねたクラッチブーケは、秋の花材が持つ伸びやかなラインを美しく見せてくれます。アームブーケのようにカラーの凛とした茎を腕に抱えるスタイルも、スタイリッシュなマーメイドドレスやスレンダーラインのドレスによく合います。

披露宴会場を美しく演出する秋の結婚式装花とトレンド

結婚式場や披露宴会場の装花は、ゲストをお迎えする空間の空気感そのものを創り出す要素です。おふたりが座る高砂やゲストが過ごすテーブルは、写真にも多く残る場所だからこそ、季節のテーマやトレンドを取り入れて心地よい空間に仕上げたいものです。

現在の結婚式における高砂装花では、秋のトレンドとして「抜け感」や「アシンメトリーな配置」が好まれています。かつて主流だった横一直線にボリュームよく花を並べるスタイルから、高低差をつけたスタンドフラワーや、床から花が生え出ているかのようなフロア装花を組み合わせるスタイルへと変化してきました。背の高いパンパスグラスやドウダンツツジなどの枝ものをダイナミックに配置し、足元にはテラコッタやアンティークピンクのダリア、バラ、実ものを散りばめることで、まるで秋の庭園にいるかのような奥行きと開放感を演出できます。

ゲストをおもてなしする結婚式のテーブル装花でも、秋冬はくすみカラーを取り入れたコーディネートが人気です。純色よりも少しグレーがかったダスティピンク、スモーキーなパープル、マスタードイエロー、深みのあるトープカラーなどは、ゲストテーブルに上品な落ち着きをもたらします。テーブルクロスやナプキン、カトラリーの質感とトーンを合わせることで、洗練された統一感が生まれます。

ゲストテーブルの装飾手法としては、一つの大きなアレンジメントを中央に置くだけでなく、小さなガラス花瓶をいくつか並べて、それぞれに異なる花を一輪ずつ生ける「ミニボトルスタイル」も選ばれています。小瓶ごとにダリア、コスモス、ワレモコウ、チョコレートコスモスなどを分けて生け、間にはキャンドルを配置すると、夕方から夜にかけての披露宴で幻想的な灯りが花々を優しく照らし出します。キャンドルの温かい光と秋色の花々は相性がよく、ゲスト同士の会話も自然と弾む穏やかな時間を作り出してくれます。

結婚式の装花を考える際には、結婚式場やホテル、レストランといった会場の建築デザインや照明との調和を意識することもポイントです。クラシカルな洋館であれば、ボルドーやディープグリーンのクラシックな配色が映えますし、モダンなコンクリート打ち放しの会場であれば、花材を絞ったミニマルな装花が洗練された空間を引き立てます。木目調の温かみがある会場なら、ドライフラワーの質感を取り入れたブラウンやベージュ系のグラデーションが心地よく馴染みます。

大切な日の思い出を長く残すアフターブーケと前撮りの工夫

結婚式当日を美しく彩ってくれたウェディングブーケには、たくさんの想い出が詰まっています。披露宴が終わった後も、その特別な花を手元に残しておきたいと願う方は少なくありません。そこで選ばれているのが、ウェディングブーケを押し花にして保存するアフターブーケです。

生花は時間とともに枯れてしまうものですが、専門の技術によって押し花やドライブーケ(立体保存)へと加工することで、美しい姿を額装し、インテリアとして何年も飾ることができます。特に押し花のアフターブーケは、花びら一枚一枚を丁寧に分解して乾燥させ、元のブーケのデザインを忠実に再現して額縁の中に再構成します。省スペースで壁に掛けて飾ることができるため、新居のリビングや寝室、玄関などに飾りやすく、日常の中でいつでも結婚式の日の温かい気持ちを思い出すことができます。秋の花材であるダリアやカラー、バラなども、深みのある色彩を保ちながら美しいアート作品のように生まれ変わります。

また、結婚式本番とは別に、秋の前撮りを行うカップルも増えています。秋の紅葉やススキが揺れるロケーションでの撮影は非常に魅力的です。屋外での撮影が長時間に及ぶ秋の前撮りでは、ウェディングブーケに造花を取り入れる選択肢もあります。風が強い屋外や移動が多い撮影環境でも、造花であれば花びらが痛む心配がなく、水落ちの心配もありません。近年では生花と見分けがつかないほど精巧な造花も多く、季節を問わず希望の花材を手元に用意できるメリットがあります。

一方で、結婚式当日は生花ならではの芳醇な香りや、みずみずしい質感、自然の生命力を楽しむというように、シーンに応じて上手に使い分けるのもひとつの方法です。挙式では生花の清らかさを肌で感じ、前撮りや長時間の移動を伴うロケーションフォトでは扱いやすい素材を活用するなど、おふたりのスケジュールや希望に合わせて柔軟に選ぶとよいでしょう。

BEAR & BLOOMでは、おふたりが思い描く理想の結婚式を彩るため、一つひとつの花材の表情や色合いにこだわり、心に残るウェディング装花をお届けしています。花嫁さまの手元を飾るブーケから、会場全体を包み込む空間演出まで、季節の移ろいやおふたりのストーリーを大切にしたご提案を行っています。東京でウェディングのお花についてお悩みやご希望がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。おふたりにとってかけがえのない一日が、心に残る美しい花々で満たされるよう、丁寧にお手伝いいたします。